第7回国際森田療法学会がオーストラリアで開催される!

2010年3月4〜6日にかけて、オーストラリア・メルボルンにて第7回国際森田療法学会が開催されました。大会の会長には、ベグ・ルバイン先生(オーストラリアモナッシュ大学)、副会長には渡邊直樹先生(関西国際大学教授)が就任され、メルボルンのセベル・アルバートパーク・ホテルにて行われました。
当大会の概要は以下のとおり。

  • 日 時:2010年3月4日(木)・5日(金)・6日(土)
  • 場 所:オーストラリア・メルボルン/セベル・アルバートパーク・ホテル
  • 大会長:ベグ・ルバイン(オーストラリアモナッシュ大学博士)
  • 副会長:渡邊直樹(関西国際大学教授)
  • 後 援:日本森田療法学会、モナッシュ大学、タスマニア大学、
         公益財団法人メンタルヘルス岡本記念財団

2010年3月4日(木):大会1日目

  1. 開会セレモニー(12:30-1:30)
    アボリジニ・グループおよび神道(Wataru Kaya)による
    イベント
  2. 開会・歓迎・特別講演(13:00-13:30)
    「歓迎のあいさつー森田療法による自己の本質と受容の意味ー」
    ・北西憲二(日本森田療法学会理事長)

    昼のティータイム20分
  3. 開会講演(14:20-14:45)
    「西洋への転移に伴う森田療法の歴史的・哲学的記録」
    ・ペグ・ルバイン(第7回国際森田療法学会大会長)
  1. 対話による導入ワークショップ(14:50-17:00)
    ここでは5つのテーマ別に、司会者からの導入的講義と対話形式による 討議が行われる。各テーマごと(カラーで識別)に選択された演者が演 題を発表した。
    1. 空色(スカイ)グループ;
      「日本人を背景にした森田療法への入門」
      ・司会:北西憲二(日本森田療法学会理事長)
      リチャード・スパッツ(米国西ミシガン大学博士)
    2. すもも色(プラム)グループ:
      「リサーチとエビデンスの収集」
      ・司会:石山一舟(カナダブリテイッシュコロンビア大学博士)
      中村敬(東京慈恵会医科大学精神医学教室教授)
    3. オレンジグループ:
      「傷つきやすい人々への治療 」
      ・司会:ディ・クリフトン
      (サイコオンコロジー&精神医学ディレクター)
    4. 苔色(モス)グループ:
      「カウンセラー開発とコミュニケーション教育における森田療法」
      ・司会:ブライアン・オガワ(米国ウオッシュボーン大学博士)
      ロバート・ホワイト(オーストラリアモナッシュ大学博士)
    5. 石色(ストーン)グループ:
      「森田療法の現象学とエコロジー。
      森田療法と実践における禅と神道を考える」
      ・司会:ウォルターディモッチ(ドイツルッセルドルフ大学博士)
      賀陽済(田無神社 宮司)
  1. 基調講演(17:00-17:50)
    「複雑性を尊重する」
    ・グレハム・スミス(オーストラリアモナッシュ大学医学部医学博士)
  2. ウェルカム・レセプション(18:00-19:00)

2010年3月5日(金):大会2日目

  1. 開演講演(9:00-10:00)
    「外来森田療法のガイドラインについて」
    ・北西憲二(日本森田療法学会理事長)
    ・中村敬(東京慈恵会医科大学精神医学教室教授)

    モーニングティータイム30分
  2. 基調講演(10:30-11:15)
    「アルダースクールにおけるアートセラピーについて」
    ・ナンシー・スレイター(米国アルダー研究所セラピスト)
  3. 特別セッション(1)(11:15-13:00)/GW2会場
    「短編ドキュメンタリー映画/森田療法におけるパラドックスと科学性」
  4. 特別セッション(2)(11:15-13:00)/Element 会場
    1. 森田療法の適応の可能性(11:15-11:45)
      ・石山一舟(カナダブリティッシュコロンビア大学博士)
    2. 西洋に対する古典的森田療法の適応
      ・ブライアン・オガワ(米国ウオッシュボーン大学博士)
    朝食1時間
  5. 対話別のワークショップ(14:00-17:30)
    1. 空色(スカイ)グループ:
      「精神療法の比較研究」
      ・舘野あゆむ(東京慈恵会医科大学森田療法センター)
    2. 他すもも色(プラム)グループ:
      「ワークショップ/外来森田療法の調査研究」
      ・デビット・リチャード(英国エクセター大学博士)他
    3. オレンジグループ:
      「アジアとアフリカ難民に森田療法の生命力を生かす」
      ・ソシエラ・ティム
      (カンボジア・ポストジェノサイド開発精神心理保険チャレンジャーズ医学博士)他
      「トラウマ治療に対する最新の森田療法をベースにした
      世界的プロジェクト」
      ・ディディアー・バートランド(フランスAFESIPディレクター)他
    4. 苔色(モス)グループ:
      「森田療法における治療プロセスと動的推論」
      ・デビット・チョーン
      (オーストラリア心理カウンセリングレフトバンク研究所博士)他
      「カウンセリング・心理学のトレーニング&スーパービジョン」
      ・石山一舟(カナダブリテイッシュコロンビア大学博士)他
    昼のティータイム30分
  6. 特別セッション(3)(15:30-18:00)/GW2 会場
    「映画/ヒポクラテスと蓮の花」
    ・野中剛(ランドスケープ代表)
  7. プレディナー・ドリンク(18:30-19:00)
  8. カンファレンス・ディナー(19:00 から終了まで)

2010年3月6日(土):大会3日目

  1. 森田療法の国際委員会(8:30-9:30)(クローズド会議)

    モーニングティータイム1時間
  2. 特別講演(9:40-10:40)
    「エゴの喪失/心理プロセスにおける弓道セラピストの可能性とは」
    ・ウォルター・ディモッチ(ドイツルッセルドルフ大学医学博士)
  3. 特別セッション(1)(10:40-12:30)/GW2 会場
    「ドキュメンタリー映画/蝶の舞はどこにいった?」
  4. 特別セッション(2)(10:40-12:30)/GW1 会場
    「体験ワークショップ:心理社会的な健康のためのアートの取り組み」
    ・ナンシー・スレイター(米国アルダー研究所セラピスト)他

    昼食1時間
  5. 対話別のワークショップ(13:30-15:00)
    1. 空色(スカイ)グループ:
      「文化、日本の将来と他の精神療法との比較」
      ・司会:中村 敬(東京慈恵会医科大学精神医学教室教授)、渡邊直樹(関西国際大学教授)
    2. すもも色(プラム)グループ:
      「リサーチとエビデンスの収集」
      ・司会:北西憲二(日本森田療法学会理事長)、デイビッド・リチャード(エクスター大学)
    3. オレンジグループ:
      「傷つきやすい人々への治療 」
      ・司会:D.ベルトランド(ラオスAFPSIP所長)、ソテアラ・キム(カンボジア・精神科医)
    4. 苔色(モス)グループ:
      「カウンセラー教育と行動的で治療力のある活動」
      ・司会:石山一舟(カナダブリテイッシュコロンビア大学博士)他
    5. 石色(ストーン)グループ:
      「パラドックス、禅、実存主義」
      ・司会:ウォルター・ディモッチ(ドイツルッセルドルフ大学博士)他
    昼のティータイム30分
  6. 未来への方向(15:30-17:00)
    (質疑・応答とディスカッション)
  7. 閉会式(17:00)